秋の信濃路 (2):安曇野の道祖神巡り

平成26年10月31日 曇り
道祖神
 松本駅より12:11発、JR大糸線大町行に乗車。平日の昼時のローカル線にかかわらず、2両編成は満席で立ち客も多い。観光客も多いのだろうが地元の人が降りるたびに空いてくる。12:36穂高駅に着く。駅前の観光案内所で道祖神を見ながら大王わさび農場までレンタル自転車で行きたいのだがと申し出ると、道祖神めぐりマップを渡してくれる。近くの蕎麦屋で腹ごしらえをし、駅前のレンタサイクル屋で600円(3時間)で自転車と空模様が怪しいので雨具も借りる。電動サイクルもあるが、このコースは平たん地なので必要ないという。穂高駅周辺の道祖神マップには22箇所の道祖神が紹介されているが、とても全部は行けないので、レンタサイクル屋でお勧めコースをマップに図示してもらい出かける。
 なお、レンタサイクル屋ではレンタカーも貸してくれるらしいが、自動車では道祖神は見過ごしやすいし、、また駐車場所探しに苦労するかもしれない。
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              穂高駅
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        レンタサイクルの前部に道祖神マップを取り付けて巡った

 大王わさび農場までの間、道祖神を10体ぐらい見る。集落の辻にあることが多い。立て看板があるわけではないから、いくつか見逃がしたり、探しても位置が不明のものもある。
 どの道祖神も男女が仲睦まじく寄り添って一体となっている。個々にユニークな姿態で寄り添っていてほほえましくなる。中には観光用に彩色を施したものも見られる。なお、同じ場所に大黒天とか庚申塔とか石塔が三つぐらい並んでいるのが一般的だ。
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 そもそも道祖神とは、日本に古来からあった生産、生殖の神として、五穀豊穣や子孫繁栄、縁結びの願いをかけたものといわれる。また村に悪いものが入るのをさえぎる護りの神ともいわれる。
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わさび農場
 穂高駅前からわさび農場まで直進すれば自転車で15分ぐらいだろうか。北アルプスを背景にした安曇野の田園を駆るのは爽快だ。ただ今日はあいにくの曇り空で、アルプスも冠雪には早くくすんで見えるのは残念である。
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            大王わさび農場

 着いた大王わさび農場はよく知られた観光地でもあり、広い駐車場には観光バスが並んでいる。入場は無料だが、わさび関連の土産物屋が軒を連ねている。わさび漬け体験工房もある。
 広さは15ヘクタールという大農場で、小さな丘陵を挟んで幾筋かのわさび田が広がり、田の中を清流が絶え間ない。今は収穫、手入れの時期ではなく田に作業する人の姿はない。
 農場内にもどこからか移設した道祖神が何体かあり、それをカメラに収め早々に退散する。

 帰りはレンタサイクル屋に指示されたとおり穂高川沿いに走る。途中、堤防上の「早春賦」歌碑に立ち寄る。「春は名のみの風の寒さや・・・・」で始まる唱歌「早春賦」で、作詞者吉丸一昌氏が安曇野の春の風景に感銘して詩を書いたと言われる。ソーラー電池式のオルゴールでメロディを聴くこともできる。
 穂高川沿いには堤防の外側にも、わさび田が細長く連なっているのも意外な発見である。
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            早春賦の歌碑

 時間があるので駅近くの穂高神社に立ち寄る。この地域の総鎮守の社らしく壮大、広大なたたずまいである。丁度、菊花展もやっており愛好家の名品や菊人形も見物する。後で気づいたのだが、神社内に塩の道道祖神が10体移設されているのを見逃してしまう。マップの写真を見ると道祖神が小屋掛けされて面白そうなのに。
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            穂高神社

穂高温泉郷
 4:30穂高駅前から東京江戸川区立穂高荘(0263-83-3041)の送迎バスに乗る。この宿はネットで知り、区民でなくても利用できるというので申しこんだものだ。私の1泊2食料金は1万円であるが、江戸川区民と江戸川区在勤者は割安料金で、また、江戸川区と穂高荘の間を高速送迎バス(有料)も運行しているそうである。
 穂高温泉郷は穂高(現、安曇野市)という地域に散在する温泉施設の総称で、しかも駅から遠くバスの便が少ないのでマイカー以外は宿の迎えかタクシーを利用するほかない。穂高荘もタクシーを利用すれば2千円ぐらいという。送迎バスは夕方の迎え2便と朝の送り2便が定時発車制だが、送迎予約の無い場合は運行していない。私は4:30穂高駅前発の便を予約し利用する。
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          東京・江戸川区立穂高荘

 4:45宿に着くが、もはや薄暗く周囲はよくわからないけれど、建物内部は立派な施設である。10畳の部屋に通されるが設備も新しく居心地が良い。
 1階浴場と6階展望浴場があるが、今夜は1階とする。お湯は穂高の奥の北アルプス山中の中房温泉からの引き湯で、穂高温泉郷の宿の湯はほとんどそうらしい。

 6時の夕食は大広間の畳上の椅子席で食べる。客は50人ぐらいだろうか、グループごとに食卓が分れている。ひとり客は私を含めて2人とわかる。
 食事は懐石料理でご飯、デザートも含め11品とおしな書きにある。全品食卓に並んでいるのではなく、加熱の順に供されるのが嬉しい。給仕する人も控えめで、それでいて丁寧な接客態度がよい。どの料理もおいしいが、松茸ご飯はそれほど香りがしない。
 デザートの水菓子(梨のゼリー)の後に、今日はハロウィーンということで宿のサービスでかぼちゃのケーキが供される。これがおいしい。ハロウィーンが日本でも定着し始めたということか。

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