中国人が建てたお寺

 閑話休題。長崎の旅に戻ろう。
 眼鏡橋などを見終わって道幅3.6mほどの中町通りを抜ける。昭和40~50年代の面影を残す気取りのない商店街、なかなかの賑わいを見せている。途中から左に折れ、車が多い崇福寺通りのゆるい坂を上り、崇福寺三門に着く。俗に竜宮門と呼ばれ、おとぎ話の竜宮城のような構えである。
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                            崇福寺三門

 崇福寺は長崎在留の福州人が故郷から僧を招いて1629(寛永6)年創建したもの。俗に唐人寺と呼ばれる中国人が長崎に建てた三つの寺のひとつである。交易に訪れる海上交通の安全祈願をする由来のようである。石段を上がったところの第一峰門とその先の大雄宝(おーほー)殿と二つの国宝がある。他の建物もほとんど国の重要文化財に指定され、みな中国風の朱塗りの建物だ。
 仏像も明らかに日本風と違い、どこかおおらかで日本の荘厳さを感じない。仏像は内陣奥深くでなく、よく見えるところにあり、撮影禁止の表示も目に付かない。

 崇福寺通りを戻り、少し高台の道幅の狭い寺町通りを歩く。時折車は通るがのんびりと歩ける。名のとおり道の山側に次々と寺が現れる。長崎は坂の町、石畳も多い狭い道を歩くと歴史の重みを感じざるを得ない。
 20分足らず歩いて興福寺に着く。ここも中国人が1620(元和6)年建てた寺だ。山門と大雄宝殿は崇福寺より大きく、どちらも国の重要文化財に指定されている。中国風の構えが感じられ、境内の配置はゆったりとしている。
 寺から坂をまっすぐ下がると中島川の一覧橋という石造アーチ橋に出て、まもなく公会堂前電停に出る。
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                                興福寺境内

 5時過ぎホテルに戻り小憩の後、夕食のため外出する。長崎の名物料理といえば、しっぽく料理(和、洋、中華混合のテーブル料理らしい) と聞くが、貧乏旅行には縁がない。長崎駅前の食べ物屋、居酒屋の多い大国町で 「長崎港」 という店に入る。ビール付きの刺身セットと長崎角煮丼を注文する。丼には厚い角煮が4個ものり、千切りキャベツとの相性もよく、満腹感に充たされて店を出る。 

この記事へのコメント

2009年06月24日 21:47
初めまして!
遊びに来ました!
これからヨロシクお願いしま~す
2009年06月24日 21:55
長崎、教会が多いようにイメージする人が多いようですが、実際には、こうした中国風のお寺の方が多いですね。
角煮も美味しいですね。
2009年06月28日 15:26
アクセス有難うございました。
中国人が建てたお寺は三つだけだそうですが、寺町通りには沢山のお寺がありました。
角煮丼を食べたのは初めてでしたが、ほかでもこのメニューはあるようですね。

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