北海道ひとり旅:礼文島トレッキング (1)

平成23年6月26日
 スコトン岬で昼食を済ませ、いよいよトレッキングにかかる。コースはスコトン岬から島の西海岸沿いにゴロタ岬を経て澄海岬に至り、そこから山越しに定期バスの通る浜中集落に戻る13km、およそ4時間の道のりである。
 12:25に出発し、今来たバス道を少し引返しトレッキング道に入る。廃校になった分教場や鎮守の森もない素っ裸の神社を横目に歩くが人の気配はない。
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          スコトン岬近くの簡素な神社

 ここらは木1本もなく、ただただ草原でいつも周囲を見渡せ、空は快晴、海はコバルトブルー、眺望抜群である。しばらく緩やかな丘を登り、地図にはアワビコタンとある海岸に下る。朽ちかけた漁小屋が少しあるが人の住んでいる気配はない。道沿いには白いオオカサモチが群れ咲いている。
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          礼文島西海岸のオオカサモチの群落

 ここから再び登りにかかりゴロタ岬を目指す。途中、眼下の草原に立つお墓を数基見つけ思いにふける。まだお墓に至る踏み跡はあるのでお参りは続いているのだろう。ゴロタ岬は海抜180mとあるが急坂は老体に相当こたえる。スコトン岬を同時に出発した50代と思しき女性ハイカーは歩き始めて10分ばかりではるか先へ行ってしまった。今は全く姿も見えない。こちらは元来足がのろい所へ、見るもの見るものへカメラを向けているので、はかどらないことおびただしい。歩き始めて3時間余、前後して同方向に歩く人は全く居らず、反対方向から来る男女1組に出会っただけだ。
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          草原に取り残されたお墓
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                ゴロタ岬

 ゴロタ岬から鉄府の海岸に向けて下る。どこを向いても青い海と風になびく緑の草原ばかりである。途中、薄紫のチシマフウロが群れ咲き、海岸に降りると黄色いエゾカンゾウが丘を覆っている。
 鉄府集落の入り口に来たところで15:10になっている。このまま澄海岬に向かうと帰りのバスに間に合わないので、岬に向かうのはあきらめ集落手前の急な木の階段を上り西上泊と浜中を結ぶ道路に出る。その浜中との中間にレブンアツモリソウ群生地という大きな看板あり立ち寄ってみる。すでに花期の盛りは過ぎており、草の茂みの中からわずかに2輪見つけることができた。
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               チシマフウロ
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             丘を覆うエゾカンゾウ
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        木の階段から鉄府の海岸を見る

 浜中集落へ出て、船泊方向少し行ったところにホテイアツモリソウが咲いていると聞き立ち寄る。看板もないが道沿いの草の茂みの中に3輪咲いていた。レブンアツモリソウよりあでやかな紅紫色で、ふくよかさは魅了するものがある。スコトン岬で私を追い越して行った女性にまた会う。彼女は澄海岬まで行ったそうで良い所だったと聞かされ、行けなかったことを残念に思う。
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        草間に見つけたレブンアツモリソウ
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             ホテイアツモリソウ

 16:32のバスに乗り香深に戻り、民宿の迎えの車で17:40宿に着く。今夜の宿、「はまなす」は礼文島南端の知床集落にあり、香深から車で10分足らず、香深に次ぐ大きな集落のようだ。
 夕食は特に印象に残るような品はなく、どこの民宿にもありがちな新鮮な海の幸が並ぶ。というのも今が採れ時の生ウニの水揚げが今日はなかったと宿の主人が詫びる。食事時、同宿者の話を聴いているといずれも旅のベテランのようで、中年の男性が多い。
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            民宿はまなす(6月27日朝撮る)

 夕食が終わってから同宿者と連れ立って集落のはずれの海岸へ行き入日を眺める。太陽が空を真っ赤に染めて海へ落ちるさまは荘厳であるが、カメラの準備不足でうまく撮れない。
 夜、宿の主人に明日のトレッキングコースについて相談に乗ってもらう。主人は知識豊富で観光案内にない細かいところを教えてくれありがたい。
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            礼文の落日(19時29分)

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